日本は常世の国ではない事を気付いてしまった

常世(とこよ)の国は『古事記』の中のある天国の様(よう)な場所です。葦原(あしはら)の中つ国と同じ水平線にあるそうです。

今まで、私にとって、日本はその常世の国の役割を果たしていました。現実から逃避したい為(ため)に、自分の「意識」はいつも日本のイメージを鮮やかに美化してきました。現実の生活で挫折した時はよく「中国人は自分の敵だから、日本は自分の味方だ」などと考えながら、頑張ってきました。

けれど、自分にとって、日本は現実になっていて、間も無く日常になります。日本には色んな幸せな想いを作れそうと確信しながらも、悲しい事や不愉快な想いをする事(こと)もきっと免れないだろうと思います。自分と仲良くしてくれる日本人が居(い)ても、必ず自分の事を嫌う人も沢山(たくさん)居ます。

否(いや)、既に続出していた筈(はず)です。今まで、日本との不愉快な思いには全文モザイクを掛け、記憶の隅に自主規制してきました。「お前は外国人だから、知らないんだ、相手の本当の思いを。」と昔ある日本人の友人に言われました。今考えれば、自分も何となく相手の思いを察せるみたいでした。ただ悪い方(ほう)に思いたくなかったかもしれません。

頭の中の謎のスイッチが押されていたみたいです。そして、私は日本の「重さ」を感じられる様になってしまいました。

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