先日、法務局に帰化申請の書類を提出してきた。相談担当のおじいさんは書類を一枚一枚チェックし、整理するに1時間もかかった。少し足りない書類もあったが、郵送で提出することで無事に受理された。刑事裁判の有罪率が99%に至ると同じように、帰化申請の許可率も9割台に上る。許可されそうにない人の申請が受理されない仕組みだから、受理されている以上、これから特段何かのトラブルが起きない限り、私は日本人になるのだろう。
中3の夏に日本人になろうと決めてから何度も帰化申請のことを想像してワクワクしていたが、いざ本番になって異様に冷静だった。宣誓書を読み上げる時にも事務的だった。ジョージ・クルーニーが出演した映画「マイレージ、マイライフ」、主人公が目標の「1000万マイル」を達成して航空会社に祝われた時の雰囲気によく似ている。ただ、帰化の動機書を書くために、ネットで紹介されているテンプレートに囚われず、A4一枚という限られている分量で可能な限りに本音をまとめた。
これからの流れとして、数ヶ月後に本番の面接に呼ばれて、それを経てさらに数ヶ月を待てば審査結果が出るらしい。永住許可の時に特例的に短期間で許可されたが、やはり帰化の場合はどうしても1年ほどを待たなければならないみたい。何より、日本生まれの特別永住者でさえ、審査期間が半年ほどかかるから、元々日本とゆかりがない自分はさすがにそれを超えることができないだろう。
日本国籍を取ったとしても、生活はあまり変わらないかもしれない。普段から日本名で生活しているし、職場の同僚に度々帰国子女に勘違いされる。すでに1人の日本人として振る舞って、外国人に日本のことを紹介したり、レポートを書く時に「わが国」=日本を使ったりしている。強いていえば、日本のパスポートをもらえて海外旅行が便利になるぐらいだ。しかし、私は今でも長期有効なアメリカビザを持っているし、台湾以外ほとんどの国のビザを申請すればすぐ取れるので、さほど致命的な支障になっていない。
心の底から愛する国がこの世にある自分は極めて幸運だと思う。どんなに辛い時でも、日本に行けばなんとかなるを信じて数多くの困難を耐えてきた。実際日本に来て、自分の幸せと居場所を見つけた。人生の底に落ちいていた私は神様と約束をした。自分を地獄から救い出し、日本に居させる代わりに、私がこれからの人生をこの国のために捧げること。日本経済が傾いて、給料目当てで他国に移住することは絶対にないし、例え深刻な自然災害で東京が住めなくなったとしても私は皆さんと一緒に新しい首都に移動する。万が一戦争があったらもちろん日本のために戦場に向かう。
