人の同窓会

先日、妻の同窓会に参加した。ホームカミングデーといえば、まず懐徳館の一般開放が思い浮かぶ。構内に散歩して、安田講堂を回って記念品をパクって帰るとか、実際前妻といっしょに経験した。

そういうふわっとした気持ちで妻の誘いに応じたが、妻の知り合いもいるかも知れないと思い、きちんと髪を整えておしゃれな服を着て向かった。これは正解だった。私大の同窓会を過小評価したものの、それなりに準備したから結果的にセーフだった。

会場は活気を帯びてすごく賑やかだった。ただ席に座り、偉い人の話を聞くだけで終わるのではなく、ビュッフェパーティー形式だった。出かける前にがっつりお昼を食べたうえ、ポテチも口にした自分は痛恨の極み。妻曰く、彼女もビュッフェがあることを知らなかったそうだ。それでもお昼から2〜3時間が経っていたから、若干不健康だが、とりあえずローストビーフ、カルパッチョとお寿司をひたすら食べていた。ちなみに、前日の夜もお祝いがあってすしざんまいですでにお寿司を食べたので、この思わぬビュッフェはもったいなかった。

私大の雰囲気は(私の中の)東大と違う。卒業から5年も経ち、来場した方は基本的に立派な社会人になれたのはほとんどもあり、社交的で生き生きとしている。テレビ局勤務の卒業生が司会を務め、紅白出場経験のある有名サークルによるパフォーマンスもあった。東大といえば、そういった芸能関係のお話はあまり聞かず、あっても政治評論家ぐらいだ。そして、一番大きな違いは、結束力にあるのではないか。同窓会の最後、応援団が締めを担当していた。吹奏演奏と応援エールの中で、みんな校歌を歌い始めた。私も流れに飲み込まれ、手を上げて校歌を歌った。ネームカードを書く時に冗談で「東大卒を書こうか」と言ったが、本当にそんなふざけた真似をしたらトラブル必至だったと思う。(実際「他大卒 家族」と書いた)

来場した方に子連れが多く、発言する際にも「妻が」とか「子どもが」とかをよく口にした。なんとなく自慢気味に聞こえる。一方で、「独身そうな人を探そう」だと婚活パーティー気分で来た人も一定数居たようだ。大学受験を勝ち抜き、次は就活で勝敗、さらに婚活も通し、子作りも手抜きせずにここまで来て、それは人にアピールしたがるよね。人間は結局こういうものだなと帰り道にさまざまな思いが巡った。

同窓会が終わり、あたりはすっかり暗くなっていた。余分なカロリーを消費することも兼ねて、妻の昔話を聞きながら、ゆっくりキャンパス内を散策していた。お互いそれなりに社会人をやって、学歴の虚しさを知っているから、普段はあまり大学の話をしなかったが、久々母校に戻った妻はキラキラに見えた。楽しくなかった、就活が辛かったと言いつつ、やはりこの大学に誇りを持っていると思う。

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