4月末から5月初旬まで約2週間ヨーロッパに滞在していた。(再婚)の新婚旅行という位置付けだが、キャリアに不確実性があるうえ、資格試験も忙しい時期に正直に言えば、ストレスフリーの状態で旅を楽しむ心境ではなかった。一方で、近い将来の出産や子育てを考えると今行動しなければ今後なかなかチャンスがないのも事実だった。
今回の目的地はヴェネツィア、インスブルックとベルリンの3地で、ヴェネツィアから鉄道で北上し、ベルリンから飛行機でヴェネツィアに戻って帰国する流れだった。正規ホテルをほとんど使わず、民泊(Airbnb)を中心に宿泊していた。ゴンドラに乗りたい、ブランデンブルク門を見たい、といったアバウトな目標以外一切計画しておらず、行き当たりばったりな旅にした。
ヴェネツィア

ヴェネツィアの旅に関して基本的にARIAの聖地巡礼が目的で、遠い約束に区切りをつける一種の「宗教的」行為だった。そのためにARIAの旧単行本の最終巻を持参していた。船乗り(ゴンドリエーレ)がほとんど男性であることを事前に理解しているし、本島の運河が少々臭うことも許容範囲内だった。
ゴンドラの料金は、30分のツアーで90ユーロという政府が定めた相場らしい。支払いは現金のみ。実際乗ってみた感想としては、ARIAに興味なければ乗らなかったと思う。当たったゴンドリエーレは基本的にフレンドリーだけど、途中3回ぐらい電話していた。見どころを紹介してくれたが、英語が下手で何を話しているか半分程度しか聞き取れない。私より英語が得意な妻も同感だった。ご本人に悪いけど、これは私の素直な感想である。
サンマルコ広場には、鐘楼に面してテラス席を設けている生演奏付きカフェは3軒ある。基本的にどのメニューもプレミアム値段になっているから、ガチ食事ではなく、場所代だと思ってコーヒー一杯(おかわりもフルプライス)にとどまって楽しむことをおすすめする。
ヴェネツィアの最終日、誰もいない袋小路でギリギリまでペット用品ショップの猫と触れ合っていた。猫ちゃんに首輪が付いていたから、野良猫ではないことがすぐわかった。お店にもう1匹猫が居たが、店主の雰囲気に少し違和感を覚えたので、さっさと退散した。後でGoogle口コミを見たら、どうも店主のメンタルに問題があるらしく、観光客に乱暴な態度を取るコメントが多かった。

インスブルック
ベルリンへの中間地点として適当に選んで泊まってみたが、結果的に大当たりだった。小さい町だけど、大きな駅を持っている。アルプス山脈に囲まれており、どの方向を見ても山が広がっていた。動物園を回った後勘違いでケーブルカーで山頂まで行ってしまったが、絶景を見えて満喫した。雪も溶けない高度だったから、さすがにシャツ一枚がきつかった。住民がものすごくフレンドリーで困っている顔したらすぐ誰かが助けてくれる。

ベルリン
ベルリンに着いた日に小雨もあり、変な花粉(?)果実(?)が飛散している地域に入ってしまって咳が止まらず、第一印象が最悪だった。事前予約した国会議事堂に入れたし、ブランデンブルク門も見えて当初の目的を達成できた。妻はなぜか東ドイツやベルリンの壁に興味があって、DDR博物館を訪ねた。バスも電車もチケットを見る人が居なかった。
現地食の重さでベルリン入りの時点でお腹がとくに限界に達したので、ドイツ料理というより和食や中華を中心に諸国料理に手を出していた。一部認定店以外、基本的に東南アジア系の人が和食をやっているようだ。接客態度がいまいちだが、味は基本的に合っている。百貨店のKaDeWeで食べたドイツ料理(?)のザリガニバーガーが美味しかった。

(ミュンヘン)
遅延が有名なドイツ系電車に大胆なスケジュールを組み、ミュンヘンで乗り換えることに成功したのも、すごく不快な出来事に会ってしまった。駅の売店からパンとコーヒーを買おうと、咄嗟に「アメリカーノ」を注文した。アジア系店員がすごく不機嫌そうな顔で「Kaffee?」を聞かれたが、隣の白人おばさんに何かを言われたか急に調子に乗って笑いながら「We’re German!」を連呼していた。それから一方的にドイツ語を喋り、英語を拒否する様子を見せられた。このアジア系店員の仕草や見た目で判断するとおそらく中華系であろうと思うが、白人でもないのになぜそんな失礼なことをするか、いまだに理解できない。思えば以前ニューヨークのお店でもアジア系の人に難癖を付けられた経験があって、コンプレックスなのではと思ってしまう。
