自分探しの旅、疲弊と事故

車で西日本を一周するのは前から計画していたが、なかなか実行に移せなかかった。これから大阪の家を引き払って東京に帰ったら下手したらもう一生やらなくなるかもしれないと思って先週の金曜日の夜に旅を敢行した。

旅の計画はシンプルだ。大阪から北に向けて日本海側の町に向かい、そして山陰を経由して折り返し地点の北九州を目指す。最後は北九州から広島、岡山、いわゆる山陽を経由して大阪に戻るという構想だった。結果的に出雲で交通事故を起こし、早めに旅を切り上げて尾道に向かって、翌日大阪に戻った流れだった。途中余裕があったら、馴染んでいたいくつかのスポットを回ろうとした。

島根に住んでいた時に、東京までは飛行機で移動していたから、今回の旅で鳥取に進出して足跡を1つにつなげた。交通機関で旅行すれば、どうしても「ワープ」しているように思うが、自ら車を走ってみたことで国土の広さを実感できた。短い旅でも日本国土の「細長い」特徴を味わえた。

旅行の意味とは?

山陰の日本海を見えて久々ワクワクしたが、今回の旅は総じていえばつまらなかったし、疲れた。時間の無駄まで思わないが、もう2度とやりたくない。山陰以外、どこに行っても景色が同じで、駐車場の広いコンビニ、ガソリンスタンドと自動車販売店の繰り返しだった。鳥取のローソンに置いている商品は当然、東京のローソンと大差ない。強いていえば、中国地方に「ポプラ」というブランドのコンビニがあって、近年ローソンに侵食されても、ローソン店内で「ポプ弁」という形として生き残っている。

知り合いの中で旅行が好きな人がとても多い。中には日常的に広範囲に移動するマニアックな方もいる。学生時代の合宿からいろんな旅行を体験してきたが、残念ながら私には世間のいう旅行の喜びをよく理解できない。

旅行の意味はなんだろうか。私には2つの意味がある。まず、その土地に用がある場合、例えば受験や出張など、事務的な旅行が1つで、もう1つは「面白そうなまだ知らないことを体験する」ということだ。高度に同質化した日本で2番目の目的を求めるに年々ハードルを感じる。東京から出て別の場所に行ったところで日常感から解放されるに限らないし、むしろ首都圏内に高い宿に泊まり、妻や友と一緒に豪華な食事を楽しんだほうがよほど非日常感を得られる。

「面白そうなまだ知らないことを体験する」という好奇心主導の旅といえば、海外旅行のほうが私に向いているかもしれない。物理的な距離がどんなに近くても国境線1つを超えたら全く違う世界になる。その国の観光地ではなく、地元住民の生活を体験、勉強することこそ旅行の醍醐味だ。

交通事故

出雲で交通事故を起こしてしまった。助手席をよそ見した時に、減速中の前の車に思い切って追突した。当時の状態として、浜田方面を急ぎ、焦り気味で運転していた。さらに、体力も限界に達し、集中力がごみになっていた。追突の直前に実は別の車に追突しそうになっていた。幸い急ブレーキで回避できたものの、助手席の荷物が反動で飛んでしまい、中に入っているカメラの状況を気にしていた。

「ポン」と気づいたら前の車にくっついてしまった。そのあと不安ながら前の車を追ってすぐ隣の駐車場に入った。相手はとても優しそうな女性の方だった。事故に慣れているように見えて、彼女の指示で通報と個人情報の交換を行った。車のダメージは軽微で済んだ。こちらのレンタカーはナンバープレートが少し曲がった。相手車にわずかな凹みが見つかったが、見えにくい上、今回でできたかどうか判別がつかないほどだった。警察の現場調査を受けた後、それぞれその場から離れた。

運転は本当に疲れることだ。これに関して私はずっと予想できなかった。正直、最初に作った2日強で西日本を一周する計画は無謀すぎる。時間的に足りても、運転の疲れと休憩時間を全く考慮していない。自分の運転の適当さから考えれば、軽い物損事故に留まって人身事故を起こさなかったのは運がよかったに違いない。

一番やばかった運転は2日目の夜だった。夕方に猛烈な眠気に襲われて、山の中でどこかの待避所で車を止めてそのまま仮眠を取った。せいぜい10分程度を休憩するつもりだったが、目が覚めたらすでに周りがまっくらになった。頭がぼんやりしていたし、体も気持ち悪かった。そこで私が取った行動はもう少し休憩して落ち着かせたり、いっそのことエンジンを切って一晩寝たりするのではなく、なんとなくハンドブレーキを下ろして無理矢理運転を再開してしまった。

基本的に最初の10分ぐらいは、自分が何をしているか把握できていない状態だった。やばさだけ自覚できて、40キロのスピードしか出さなかった。厄介なのは、時々後ろに別の車が現れたりするところだった。低速でゆっくり運転したいのに、後ろの車が車間距離を詰めてとてもストレスだった。ちなみに、夜中の山の中では高速道路の感覚で走る人が多いらしい。ハイビームをつけても暗い道、体の悲鳴と後ろの車からのプレッシャー、免許を取得して以来一番きつい運転を体験した。

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