10代で聞いていた音楽が生涯にわたって影響を与えるという調査結果があるようだ。音楽に限らず、ゲーム、アニメや映画などの流行文化に関して私にとって心に刺さるコンテンツが2000年から2012年に集中しており、もちろんそれ以前とそれ以降も気に入るものがあるが、ピークは2008年あたりに迎えたような気がする。その年、私は高校に入学して、16歳になった。
社会人の生活はつまらすぎてしょうがない。希望に満ち溢れた10代、反逆と革命の20代を経験した私にとって、それらは感動の連続だった。アニメの主人公そのものだ。これ以上の物語を望むのが難しく、とてつもない空虚を味わう。もし自分の人生はアニメだったら、東大に合格した時点で幕が降り、せいぜい永住権を得た時点で後日談も終わるだろう。
欲しくて得られなかったもの、一部になろうとできなかった時代。親友を見送ってバス停のベンチに身を沈めたあの日私は青春と別れた。大学入試が終わったらまた日常を取り戻そうと束の間の光が差し込んだのは2015年の福岡だった。それから日常を取り戻すために8年あまりの時間もかかった。私がゴールにたどり着いた時に、青春の宴はすでに終わり、誰彼も次のステージに進んでいった。
せめての慰めを得ようと、現在と未来に希望を持てなくなった自分は過去に傾いた。カラフルな時代、私が欠席したザ・ゴールド。どんどん遠ざかっているあの時代を追体験するために私は活動を始めた。「保存」、「Preservation」という名を付け、シリーズ化をし、自分の活動を記録していきたい。実は先駆けて、英語ブログのほうはすでにガラケーに関して1作目(Keitai 1 – Peak Performance Heisei Japan, and One of the Reasons Why I Fell in Love with This Country in the First Place)を投稿した。仕事と家族に追われる日々で、昔ほど執筆時間を確保できなくなっているが、可能な範囲で自分の気持ちを文字として保存できればと思う。
