数ヶ月前、某有名企業からスカウトが届き、人事面談を受けた。面接対策が奏功したか、受け答えがかなりよくて、「資格試験を待たずに、すぐ弊社に応募するように」を言われたぐらい、評価された。
試しに参加した人事面談だが、褒められたもので真剣に転職を考えて家族とも相談した。締切が日に日に迫る中、とりあえずWEBテストを受験したが、翌日即座に「お祈り」が届いた。エントリーシートを提出するまででもなく、私の転職劇は唐突に終わりを迎えた。
WEBテスト自体はありきたりな玉手箱だった。一応真剣に受験するつもりだったが、ほぼノー勉で臨んだのは事実だ。形式的な物だと高をくくっていた。
ネットで体験談を検索したところ、こちらの企業のWEBテストがシビアで、例えば非言語パートでは8割の正答率が求められるという。面接にたどり着いた方々は例外なく現役就活生並みに対策したらしい。それどころか、あの手この手を尽くしてOB訪問までしていたし、熱量を感じた。
一見業務と関係ないWEBテストだが、思えばこのWEBテストも、エントリーシートとその後の面接も、企業から応募者たちに出した課題、一種のプロジェクトだと捉えられる。限られている時間でいかにこの課題をこなせるかを見られている。この意味では、この採用プロセスに一定の合理性がある。
一方で、自分みたいな現職でも問題なくこなしている中年近い社会人にとって、必然的に忙しいわけだが、とてもこれほどの課題にまともに対応する余裕がない。むしろ、しっかり現役就活生並みに対応できた方々は、本当に日々の業務に対応できているかとすら思えた。
いずれにせよ、今回この企業に出される課題に対して対応できるだけの能力は、私が持っていなかったのは確かだったので、素直に認める。転職によるキャリアアップに関して思ったよりずっとシビアであることも思い知った。
