先日、久しぶりに学部のチャットグループを開いたら大変なことになっていました。なんと、学部時代の知り合いの父さんが交通事故に遭って重体になったのです。その為に膨大な医療費が必要のことで、そのグループで元委員長さんは募金を呼びかけていました。私はこれを見て、その知り合いへ数万円を振り込みました。結構お世話になっていた人だったので、もし今私が社会人だったら数十万円を出すのが義理だと思ったからです。
彼は地方の農家出身です。日本と違って中国では格差が激しいので、農家の人は都会の人より経済的に本当に貧しいのです。でも彼は成績優秀で、その大学に入ることができ、勉強を大変頑張っていました。そして、彼は大きな夢を持っていました。卒業したら就職せずに、大学院に入っていつかイギリスの名門大学に行くという夢でした。残念ながら、いつも真面目だった彼ですが、大学院に受かりませんでした。
学部前期の私は決して成績が良い訳ではありませんでした。微分積分、線形代数や確率論など、そういった理系の科目は苦手でした。1人で宿題をしても、どうしても問題を解けなかったのです。そんな時、私はいつも遠慮なく彼に聞いていました。そうやって私の単位を救ってくれただけではなく、日本に来てからも、証明書の発行と郵送や奨学金の情報など、何度も手を貸してくれました。私はその時から既に中国人とは距離を置き、付き合わないようにしていましたが、彼は例外でした。
真面目、成績優秀だった彼が夢を叶えられなかっただけではなく、更にこんな酷い目に遭ってしまいました。彼の境遇を知り、私は複雑な気持ちになりました。「頑張れば報われる」というのはもしかしてそうそう無いかも知れません。頑張っただけで思い通りに前へ進めてきた私は如何に神様に守られているかどういうことに気付きました。これから過度に欲張らず、感謝の気持ちを持って暮らしていきたいです。
