私は幼稚園のころに初めてWindows 3.1が搭載するNEC製のノートパソコンを使ってから20年間、ずっとPCを使い続けてきた。一度もApple社のMacを所有したりしない。高校時代の一時期にiPhoneとiPadを使っていたが、ある時からAndroidの携帯やタブレットに乗り換えた。そして、去年の年末、十数年ぶりに再びNEC製のノートパソコンを購入した。
この新しく購入したノートパソコンは例えようもないくらい使いやすかった。コンパクトの割に、性能が高い。なのに、電池が信じられないように長持ちで一度充電すれば朝から晩まで余裕で作業できる。しかもファンレスのデザインなので、携帯のように、何の音もしない。これは昔から考えたら想像も着かない事だった。
しかし、私は戸惑い始めた。「この選択は本当に正しかったのか」と心が動揺し始めたのだ。背景として、今の学校はMacを標準端末にしているということがある。文化財として指定される古い校舎の学生ホールに一色にiMacが並んでいる。国立の大学なのに国産メーカーを提携せず、外国メーカーを標準にしたのが私にはまず不思議だ。一方、周りの同期たちも、1人1台の勢いでiPadとApple Pencilの組み合わせを導入し続けている。勿論、MacBookを所有する人も少なくない。
正確にいうと、確かに一部の専門ソフトを利用する為に、Macを使わなればならない時がある。そういった時に、私は学校の端末を使うか、またリモートデスクトップという便利なツールを使うのだ。年を取って新しい物を受け入れにくくなったせいだろうか、使い慣れないMacに全然好感が湧かない。けれども、iPadとMacBookに囲まれている私は強い同調圧力を覚えた。だから、「あの時、Mac Bookを買えばよかったのに」という後悔がふと心に浮かんでくる時がある。
MacBookを導入しても、必ず今のNECより使いやすいと思わないが、周りの人と違うことにやはり多少不安がある。新しいパソコンを買ったばかりだし、今すぐ捨ててMacBookを買うわけにはいかない。気になっても仕方がない。
