東京夜行

免許を取得した当日の夜から、ほぼ毎晩都心でドライブしている。家の周辺、皇居や霞が関あたりがとても走りやすい。深夜になってようやく退勤した官僚たちと休憩を取っているタクシー以外ほぼ貸し切り状態だから、免許取り立ての自分にとって比較的に理想な練習場だ。

時に調子に乗って銀座の裏道も走ったが、予想より歩行者が多くて判断ミスで横断歩道で立ち往生を経験したらそのあたりを敬遠しがちになった。また、上野方面にひたすら直行して気づいたらすでに千葉の山奥に行ってしまったこともある。

首都高速で走るのが一番素晴らしかった。深夜だから道が空いていて、思いっきりスピードを出せるし、夜景に感動した。両側のビル群、その点々とした灯りは星のように見えた。どこか、映画のワンシーンを連想させる光景だった。

元々都会出身の私は東京のことが好きではなかった。昼間の東京はつまらなくて仕方がない。しかし、いざ夜になり、人気が去って初めて東京の魅力を感じる。夜こそ、東京の真価を楽しめるではないかと私は常々思う。

間違いなく、私は運転が好きなのだ。このペースでペーパードライバーになることはないだろう。長い間に免許を取れなくてやはり残念だった。もしも人並みに20歳あたりに免許を取得できたら、人生の展開がかなり違ったかもしれない。

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