赤門➔柏キャンパスチャレンジをやってみた

「やっちまった」

流山市の公園で息抜きしていた時、思わずそうつぶやいた。柏キャンパスまで後数キロしか残っていないが、体力とメンタル、いずれ限界に近づいた。自転車のままに家に帰ることはとっくに途中から諦めて、とりあえず目的地まで頑張るしか考えていなかった。

経緯

「赤門➔柏キャンパスチャレンジ」というのは自分がつけた名前だ。きっかけは神社研究会のとりとりさんが大学院への進学とともに本郷から柏に引っ越しするために、自転車で柏に行ったことだ。とてもチャレンジングで、自分でもやってみたいとその時から気になってきた。

赤門から柏キャンパスまで、Googleマップで自転車ルートの標準ルートは片道34.1kmに及ぶ。見積もりの甘さで有名な自分(自称)だが、正直ロードバイクで34.1kmを走るに心配しなかったけど、往復の現実さを疑っていた。先にカーシェアを使って自転車を柏キャンパスまで運んで、自転車で帰宅という形にしようなど、色んな案を考えていた。しかしながら、また無謀に計画を切り出した。

深夜での出発は結果的によかった。10kmを走ってすでに判断力が著しく低下していた。事故りそうなので、予め用意したソニーの環境音を拾ってくれる運動専用イヤホンも始終かけなかった。交通量の空いている深夜でなければ、なかなか厳しかったと思う。日差しの妨害も免れた。

険しい江戸川沿い

都内にいた時にまだ誰もいない今際の国のアリスみたいな東京を味わえて趣があったが、江戸川沿岸に入ると環境が一気に単調になった。単調というよりかなり厳しい走行環境だった。まず街灯ですらなかった。やむを得ずに自転車LEDライトの輝度を最大にしてバッテリーが死ぬ前に市街地に戻ることを目指していた。川沿いは変に冷えていた。ランニングと違って、サイクリングは緩やかにエネルギーを消費する運動だ。体があまり発熱せず、つねに冷房に直撃されるような状態だった。そして、なるべく道の真ん中に走っていたのに、無限に蜘蛛の糸に引っかかっていた。蜘蛛さんはどれだけ広い範囲に糸を出しているか、深く考えてみるとゾッとした。

一番やばかったのは街灯がないことでも、蜘蛛の糸でもなく、川沿いの一部の区間は道が舗装されていなかったのだ。ルートを変えたくても直近の分岐点からすでに遠くなった。とりあえず砂利道がすぐ終わってくれるようと祈りながら前に進んだ。当然すぐには終わらず、むしろ結構な距離があった。Googleさんにこういう険しい道を走らせられてもはや罰ゲームと言える。途中我慢できず自転車に乗って少し走ってみたが、石が飛び上がって大して走れず、結構自転車を痛めたから大人しく手で自転車を押して歩いていた。

“Kashiwa is a sad place”

「Kashiwa is a sad place」は東大クラスターの中で伝承された自虐ネタだ。柏キャンパスの立地の悪さへの皮肉である。Twitterで環境がすでに改善されているとの声も聞いたことあるが、やはり柏キャンパスは田舎にあることが当面変わりないだろう。しかし、たくさんの田んぼを通り抜けて柏キャンパスに近づくほど、街感が出てくる。最後の区間ではもはや文京の住宅街のように思えた。

柏キャンパス自体はとてもきれいな、立派なキャンパスだと思う。ビルの大きさ、道の広さと言ったら、本郷が到底それに敵わない。文系と違って、理工の研究に実験や設備などが要るのだ。都会から離れた広い土地でキャンパスを建てるにむしろ必然的ではないかだろうか。

本郷と違って、柏キャンパスに壁がないので特に入構が制限されていない様子だった。機会があれば、もっとじっくり回りたかった。

二度とやりたくない

話をチャレンジに戻すが、結論、私はもう二度とこういう無謀なチャレンジをやりたくない。危険だし、疲れるし、お金もかかる。一度だけでもう満喫した。すでに察しがついているかもしれないが、最終的にカーシェアのお陰で無事に家に帰れた。つまり免許を持っていなければ、今回は大惨事になりかねない。また、都心と違って、そもそも柏にステーションがないかもしれないし、事実、今回クルマを確保できたのは柏キャンパスから4.5kmも離れた流山おおたかの森駅だったのだ。事前調査なんて全然しなかった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です