実は4月に三菱商事の中途採用に応募したのだ。一般型の案件指定で医薬品関連プロジェクトに応募した。入社3年以内であれば新卒採用に応募して第二新卒として採用されることもあると言われるが、年齢的にまたゼロから新卒としてスタートするなんて気持ち的に嫌なので、やめておいた。
マイページ登録、エントリーシート、いずれも懐かしく感じた。初めて職務経歴書を書いた。1年間がっつり働いたから、業務レベルが初歩的ながら書けることが多かった。特に子会社管理も担当していて、事業会社がたくさん持っている商社に寄る経験だと勝手に思っている。
新卒の時に面接に突入できたから、この2年間、知識や心の成熟さ、社会人としてのたしなみなどいずれも大きく成長したから、もしかして受かるかもしれないと考えていた。むしろ本当に受かったらどうしようと悩んでいた。そんな自信過剰な私に下りた答えは、書類選考でのお祈りだ。
その時に私は確信した、自分にはキャリア上昇とした転職はもはやないことを。新卒カードを切って、それなりに年齢も取った私に、社会はもう優しさを示さなくなったような気がする。一度使用された中古品のように、よほどレアでない限り、もうちやほやされることはなかろう。
そして別に受かったところで、満面の微笑みを浮かべて即座に行くわけにはいかない。
中途入社という「バツ」
中途入社の人は出世しにくいという話は誰でも一度耳にしたことあると思う。実際、大企業の役員陣の経歴を調べても圧倒的に新卒入社のほうが多い、もしくは親会社からの転籍だ。さらに、「中途」という二文字が付いただけで、職場で居心地が悪くなりそう。会議の時に、同僚にこそこそ「その人は、実は中途なんだよ、前職はこの業界じゃないからみんな大変だった(笑)」を言われたことある。中途の立場を現在進行系で伺っているから、巷間の噂はおそらく本当だった。
会社ではないものの、私自身もいろんな「中途」を経験した。むしろ小さい時から頻繁に移動したりして、同じ組織でその時期を全うしたことが少ない。一番分かりやすい例が大学だ。学部から違う大学の大学院に進学することは転職とよく似ている。大学院に入学する前から、「学歴ロンダリング」の話が絶えなく不定期に出てくるし、露骨な仲間外れがなくても認められることは難しそうだ。相当な成績を作って認められても雰囲気的に学部出身者と同じラインに立つことはない(良い意味でも悪い意味でも)。
人生においてすでに「中途」をたくさん味わったからこそ、今の「プロパー」身分を大事にしたい。「プロパー」だから大目に見てくれた時があったし、心配事が少なくて話が早い。仮に今回三菱商事に受かって入社したことにしよう。説明会と入社後の流れを見ると、本社で少し経験を積んですぐ事業会社に出向するとの話だが、かすかにそのまま転籍されそうな予感がした。
家族への説明義務
安定志向の実家からの理解を得ることは不可能に違い。今の会社に入った時にも民間経験のない母親とかなり揉めていた。実影響がほぼ生じない実家の意見を置いておく。つれの理解を得るためにかなりなマイナスを食らいそうだ。
つれとの人生設計に、ずっと東京に住むことというコンセンサスがある。海外駐在の場合のみ許される口約束がある。現につれの職場も東京だし、転勤した場合、単身赴任か、仕事を辞めさせるかという不愉快な2択だ。
キュゥべえとのお約束
今は開示できないが、会社にいくつかの借りがあってほぼキュゥべえとのお約束レベルの関係になっている。特段事情がなく仕事を辞めることには相当な覚悟が要る。
仕事の中身がつまらなくてレベルも低い分、やたら量が多い。どうしてもこの会社、もしくはこの業界だけにしか通用できないスキルばかり身に付いてしまう。現実的、まともな転職先は同業他社か、監査法人ぐらいだ。待遇に大差ないこれらはあくまでセーフティネットであって、「キャリア上昇」とは言えない。

