人生の主権回復

日本移住計画を作ってから15年も経ち、そのすべての項目が実現できた。自分で言ってしまうと、まるで熱血系アニメの主人公のような気分になっていた。しかし、アニメと違って、それっきりエンドロールが流れて物語が終わるわけではなく、私の人生はまだ続いている。

運命に抗って理不尽な人生に立ち向かって革命を起こし、完全なる勝利を収めた。これからの人生にそれ以上の成功をとても望めない。とくに30代に入り、自分の限界を知り、それを受け入れた結果、何か大きなことを目指す気力が湧かない。研究者でもあるまいし、何かの賞をとることはないだろう。本職のコンサルとしてはただ1つ1つ簡単な仕事を大量にこなしているだけで、別段誇れる要素はない。コンサルの頂点であるパートナーになれても、事業会社の役員とはわけが違う。

更生した元不良の話はみんな好きだが、元不良が頑張って更生したけれど、実質的にはあくまで一般人になっただけという話だと思う。自分の場合も似ている。どん底から上り詰めて、晴れて「普通の日本人」になっただけで、特段本当に何かすごいこと、公益をもたらしたことができたわけではない。見方を変えれば、一生懸命にスタートラインにようやく近づいたかのような状況で、その後の戦いに使うエネルギーがどれほど残っているかはかなり疑問だ。

話は戻るけど、かの国と縁を切り、愛する日本と繋がったということ自体はとても喜ばしい。これから自己紹介の時に遠慮なく、「私は日本人です」と言えますし、もっと正々堂々と公共セクターの案件に関われる。少なくとも形式上は公務員になる資格があるため、憧れの日銀や国家公務員への道も開かれた。もちろん、給与面を考慮すると今更官僚になりたいと思わないが。

パスポートに関して、私はそれを1つの大きなメリットとして捉えていない。社会人として海外に出られる機会は元々少ないから、いくらビザが不要な国が多いと言われても、「そうか」としか思わない。さらに私は帰化前から世界中の主要な国々のビザを持っていたので、特に困ることはなかった。

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