渡米直前に出席調整のために指導教員だったO先生と相談したところ、修士論文か就活か、1つを選んでくださいと言い渡された。就活に集中したほうがいいよとO先生が付け加えた。それで私はアカデミアに未練を残した。
社会人になっても、引き続き修士論文の作成を続けたいとO先生に言い残した。にもかかわらず、入社2年目半ばの今でも全然手を付けていないし、仕事だけで精一杯だ。在野研究も検討していたが、課題さまざまだ。何より、短期目標の欠如やコミュニティへの障壁によってとてもモチベーションを維持できるようにない。
熟考した結果、社会人生活を維持しながら大学に戻るという結論に辿り着いた。勉強を中心とされた学部と修士課程と違って、博士課程は研究力を問うから単位履修が付随的だ。そのためにスケジュールの厳しい社会人にとっても正規履修が不可能ではない。出身大学院の東大公共も、隣の東大経済もいずれ社会人選抜を設けているし、社会人6年間履修制度も用意されている。
実際目指している大学院はこの2つだけになる。そう、私は引き続き経済学を専攻していく。研究テーマは本業の医療業界に寄せるかもしれない。もちろん他の専門にも興味がある。例えばせっかくだから、理か工の学位を取りたいし、少し感覚が身についている情報系も面白そうだ。しかし、現実はそれを許さない。例え理想通りに入学できても果たして経済学博士を取れるかですら確信がないのに、完全に違う分野でゼロからスタートするだけの力が残っていない。(もちろん理工に転換するといきなり博士課程にいくわけではない)
目標は「適宜な博士号」を取ることだ。ルーツを持っている学校で、従来の分野を専攻して続けたほうが目標を実現する可能性が高いと考える。さらに言えば、最終的に東大公共の博士課程に入る公算が大きい。東大経済に関して駒場出身の経済学部生、その一貫とした経歴を持つ人がお好みで、そうでない人に厳しいイメージを受けている。両大学院のどちらに身を置いてもアクセスできるリソース、経済学図書館や教授陣など、さほど大差ないから、特にこだわっていない。
