そして、3月が終わる。

魔の3月がついに終わりを迎えている。ただでさえ時間がないけど、今月なんと3回ほど映画館に足を運んだ。一緒に鬼滅を観に行く人が居ないから、鬼滅を観れなかったと愚痴ったことがある。そんな訳があるはずもなく、さほど鬼滅に興味がないからに決まっている。観に行かなければならない作品があったのだ。

ARIA

ARIAは私が最初からハマっていたアニメの1つだ。ARIAの新作はまだ出ていることに全然気付かなかった。シン・エヴァのスケジュールを調べたくて、TOHOシネマズのサイトで偶然見つけたのだ。ARIAはそういう人を選ぶ作品だと思う。物語として冷静に考えると少しつまらないと思われてしまうかもしれない。しかし、ARIAで描かれた世界は本当に完璧すぎて憧れが止まらない。登場人物たちはほどよい悩みを抱えていて、バランスを取れた素敵な日常を見せてくれる。基本的に全員優しい人で、人間関係の瓦礫は存在しないし、少し頑張ればすぐ報われる状態にある。天国、常世国より一番近いイメージかもしれない。

中学の時にちょうどアニメ系のテレビ番組がARIAを紹介して、それを観て私は一目惚れした。漫画も全巻買って、いつも一冊ほど携行していた。学校でいじめられた時、ないし授業中に先生に叱られる時、私はそれらを無視してポケットからARIAを出して何食わぬ顔でそれを読み始める。周りが全員敵だった時代に、ARIAがあって乗り越えられたかもしれない。

エヴァンゲリオン

信じられないかもしれないが、エヴァは向こうの国で放送されていた。幼い私は強制的に新世紀エヴァを繰り返して見せられていた。私はロボ物に興味がなかった。ガンダムに一ミリも興味が沸かないし、未だにそれの魅力を理解できていない。しかし、エヴァが違う。どこが違うか、ロボの要素以外全部違う。設定、技法、フォント、カット、アングルないし音楽、全部すごい。特に旧劇がやばいぐらいすごかった。ネルフ本部の攻防、アスカの覚醒と結末、サードインパクト、強烈な展開は私に衝撃を与えた。新劇が作られたが、旧劇を超えるレベルに到底到達できないと私の一貫した持論だ。事実上超えなかったと思う。Qが一番ひどかった。初めてQを観た時に絶望感すら覚えた。幸いシン・エヴァが円満に区切りを付けることができた。

どう考えても私はエヴァファンではない。しかし、新劇の終わりとともに、自分の人生も区切られてしまったように感じる。もうこれ以上の展開が望めない。庵野監督が引退したら、いつか適当な人の手でまたリメークなり、続編なり作られるかもしれないが、それも新たな感動を期待できない。

ガールズ&パンツァー

ガルパンはそういう一度そういうフザけた設定を受け入れれば、大分楽しめる作品なのだ。乙女のたしなみ、戦車道。最初は少し抵抗感を覚えた。全力でおっさん趣味をかわいい女の子たちに押し付けてやらせて、控えめに言っても最高だった。社会に捨てられた非モテ男性を意識して発案したのではないかと思える。ついでに元々ありきたりの地方の町、大洗の知名度を一気に世界に広げて一時的なブームとはいえ、大洗に膨大な経済効果を作った。劇場版で潮時でもよかったけど、最終章の出場に無理矢理感があるものの、設定上特に違和感ないからそれもそれでいいと思った。

ガルパン、とくに劇場版が私の来日直前の作品だ。来日間もない頃、東京移住の事前調査も兼ねて関東にきた時に大洗に行ってみた。ガルパン要素というより、海辺の鳥居のほうがよかったと思う。

時間が欲しい!

「やった、今日の分の仕事は9時半に終わられた!」と妙に盛り上がってウイスキーをグラスに入れる今頃。

いつの間にか、数時間の自由時間を得ただけでワクワクするようになったし、7時間睡眠が贅沢になってしまった。この間ずっと3時間睡眠が続いている。最初は苦しかったけど、やがてなれてしまい、3時間だけ寝ても翌日にそれなりに元気に動ける。人間という生物は恐るべし!

10年前に受験戦争に参入した時の自分は絶対こーゆー無限に3時間睡眠の生活を求めていなかったのでしょ。かといって、その時に戻させてもらうと、じゃあ受験戦争をやめるかというと、多分やめないね。世界線に逆らえないのだ!

私の中では時間配分について概ね3つの優先順位を付けている。仕事第一、勉強第二、遊び第三とのこと。現に仕事だけでも賄うに時間が足りなさそう。勉強や読書に十分な時間を割けなくてとても悲しい。前回思い切って遊んだ記憶はもう思い出せない。何のために生きているかわからなくなっている!

別に会社が悪いと思わない。私は最高なコスパの職場に居る。諸悪の根源はまずテレワーク、お前だ。1Kの家に居ると集中できないに決まっているし、同僚から中途半端な指示しか得られない。もうテレワークいっぱいいっぱいだ。早く毎日会社に行きたい!

さて、お酒を飲んでいるけど、そろそろ勉強しにいく。ただでさえ時間がないのに、価値のない命を削らないと話にならない。そうは言っても、残り半分の人生を全うできるよう、今日も頑張るぞい!

青春、私にもあったね、あの蒼い惑星

拝啓。最近少しづつ暖かくなってきましたね。
春もそう遠くないでしょう。

今日の夕方に小雨が降っていた。
私は早めに仕事を上がって映画館に向かいました。
そうです。今日はARIAの新作の上映日です。

世も令和の時代になり、ARIAは随分古く見えたせいでしょうか、
今回の新作についてまったくの予想外でした。
雨にも関わらず、わざわざ見にくる方は大勢居ました。
私を含めて皆さんは誰彼もアラサーのようでした。
きちんとしたスーツを着ている営業マンらしき人から
Tシャツ姿のヲタクの方まで様々な方は集まってきました。
皆さんもきっと私と同じ、若い時にARIAに魅了されたに違いません。
そう思って全員素敵に見えました。ARIA好きな人に悪い人が居ませんもの。

2015年の新作The AVVENIREをキープして観なかったためでしょうか、
知らないキャラがいっぱい居ました。
原作の2世代構図から3世代に展開しました。
大人になった灯里、愛華とアリスの三人組を馴染むまで少し時間がかかりました。
成長したとしても、現実世界に居る私たちよりは大分遅めで羨ましいです。
ネオ・ヴェネツィアはまったく変わっていません。
煩悩らしい煩悩のない素晴らしい世界です。
懐かしいリズムが響いて思わず泣きそうになっていました。
アリスが大人になる不安に巡る話でした。
それは自分も常々悩むことなので、共感せざるを得ませんでした。
アテナさんの答えを聞いて、完全に納得していないものの、なぜかスッキリしました。

映画を観ながら、私は気づきました、青春というものは私にもあったではありませんか。
青春は受験戦争と両親に潰されたと思い込んで、大事な友との時間を忘れてしまいました。
ARIAはまさに私の青春にとって大事な一部です。
新作を観てまるで旧友と久々お会いできたような気がしました。
私の青春は決して潰されたわけではなく、確かにあの蒼い惑星で素敵な時間を過ごしました。
今日はそれを思い出すことができました。

皆さんは成長して元気に明日を迎えていることを知って安心しました。
いつか別れる時がくるかもしれませんが、
それまではもう少し時間を共有していただきたいです。

昨年、限界を感じた3つの出来事

都営地下鉄リュック置き忘れ事件

確かに3月の上旬ぐらい、どういう経緯で都営新宿線に乗っていたかもはや記憶にないけど、帰宅中にリュックが消えたことに気づいた。パスモを携帯ケースに入れているから、無事に改札から出られた。前年iPhone XRを落とした経験を繰り返さないように、まもなく終電にも関わらず、意地で乗っていた車両を追跡して終点の本八幡駅まで行ってしまった。ちょうど終電が終わった頃だから、駅員に話を聞けなかった。終電も終わったし、なかなか都内に戻れない中、千葉で焦りながら放浪していた。リュックに財布を入れたので、とりあえずクレジットカードを止めた。最終的にリュックが駅員に確保されて、翌日の朝にお忘れ物センターからもらったが、そこまで精神状態がほぼ崩壊したせいで、あの夜千葉でいろいろあった。

睡眠薬効かない事件

夏頃、得体の知れない不眠に襲われていた時期があった。1時間、2時間しか寝れない夜が増え、とうとう一睡もできず、出社する羽目になった。それもそれで限界だ思ったが、もはや限界を超えた経験をしてしまった。徹夜して出社し、またバレないように工夫するととにかくすぐでも死にたくなる。怖すぎてその日の夕方に内科に駆け込んで先生に睡眠薬を処方させた。この睡眠薬を緊急脱出ボタンとして期待していた。数日後、また徹夜しそうな夜が訪れた。仕方がなく、睡眠薬を投下して安眠しようとしたら、一向に眠れなかった。睡眠薬を飲んで徹夜すると、翌日の出社を乗り越えられるはずもないと思ってますます落ち着かなくなった。まるで拳銃で自殺を試みて一発目で重傷を負っても死ねなかった人のように、私はパニックに襲われながらやけに睡眠薬の投与量を増やしていた。最終的に2、3時間程度寝れたけど、緊急脱出ボタンを叩いても脱出できない絶望感は今でもゾッとする。

急性アルコール救急車事件

秋、誕生日あたりに起こった出来事だった。背景に関して英語版ブログで詳しく語ったので、ここで割愛されでいただく。その場を収めて鍵をかけた瞬間、そのまま床に倒れた。全身の痛みが激しく、吐きたくてもなかなか出なかった。横にしたら逆に体に激痛が走るので、疲れて寝れない。トイレに向けて無理矢理自分に吐かせた。のどに指を突っ込むという古典的なやり方だった。吐くたびに刃物に刺さられる感じがした。しかも刺す側も自分自身だから、洋画でたまにあるキャラクター自ら腕を切断する気分と似ているかもしれない。この時点はすでにまともに話せることができなくなった。知ってる言語全部混ぜて使っていたらしい。たくさん吐いたのに、体調が改善するどころか、むしろ悪化しそうで意識が飛んでいく。意識を失う寸前、思い切って119番を掛けた。119番と7119番のオペレーターたちはマニュアル通りにしか対応しなかった。仮にもっとひどい状況があったらどうしようと思いながら、意識を保って救急車を呼んだ。救急隊員たちはすごく優しくてとても感動した。「国内に親族が居る?」「居ない」、「誰か呼べる人居る?」「居ない」。

外国製品を買いすぎて罪悪感を覚えてしまった話

最近久々新しいイヤホンを買った。ドイツ老舗ゼンハイザーのIE40proというエントリーモデルだった。ヨドバシカメラで2時間をかけて色々試して選んだし、イヤホン自身に文句がない。IE40proの他、ソニーの業務用イヤホンEX800STも検討していた。試聴できなかったことや、IE40proより2倍高い(といって1万円)わりに音質が大して変わらないから判断して見送った。コスパで考えれば極めて合理的な選択をしたと思うが、かなり後悔している。

少し高いかもしれないが、より優れる国産品があるのに、外国製品を選んだ自分はみっともなく覚えてきた。この1件に限らず、最近どんどん日本ブランドから離れているような気がする。スマホ、タブレットとパソコンは次から次にAppleに切り替えただけではなく、洋服も海外の某ブランドにハマりつつある。食材でさえ、イタリアからの輸入品がかなりの割合を占めてしている。この間、車の購入を検討する時にも、フィアットかベンツ、国産メーカーを最初から外してしまい、車好きな友達に何度もディスされていた。

実際昔は国産メーカーを優先に選ぶようとするマイルールを設けていた時期がある。スマホやパソコンなど一部多少使いにくくても、我慢していた。そのルールを諦めたきっかけは、iPhoneを使う神主がたくさんいることを知ったのは1つ、そして就活からのストレスだった。日本人でもさほど国産品にこだわっていないのに、変に貢献しようとする自分がバカバカしく見えると思った。

iPhoneとかパソコンとか、国産メーカーの中にそれに相当する代替品がないから仕方がないとして、最近自分の態度は明らかに行き過ぎた。普通の日本人であれば、自分のお金だから、国産品だろうか、輸入品だろうか、どこに使うかその人の自由である。私の場合はどこがいけなかったのかというと、自分の立場を理解していないところなのだ。特に有能ではない、居場所もない、かろうじて日本から身を置く場所を頂いたよそ者として、最初からそういう虫のいい話を言う立場を有しない。そもそも、例え自分がもらった給料でも、自分のお金ではなく、日本という共同体が授けてくれた恩恵だ。

これから態度を正すべく、お買い物をする時はもちろん、日本社会に貢献することを忘れずに意識しながら生きていく。

「帰省」、「帰国」と「最終的に帰る?」FAQ

年末が近づくとともに、「帰る」に関する話題や質問は異様なほど増えてきました。1人の成人として、そういう風に聞かれるとよほど情緒が不安定ではない限り、まともに答えますが、素直にうるさいと思います。特に明らかに帰省の時期ではなくてもやけに「帰る?」、「帰る?」と聞いてくることがあって、外国人相手ですから無意識でも聞きたいかもしれません。その気持ちが分かっても困ります。マニュアル風にFAQでも作ってみます。

Q:年末に帰ります?
A:「帰り」ません。元々正月に向こうの国にいく習慣がないですし、昨今のコロナ事情で出国したら日本に帰れなくなるリスクが非常に高いです。永住権を持つ人でも例外ではないとのことも耳にしたことがあります。当面労働ビザの身としてそこまで「帰省」する必要性を見いだせないです。

Q:でもやはり帰りたいですね?
A:普通に「帰り」たくないです。私、ないし私の両親はそんな絵に書いたような現地文化を貫いてないのは1つです。そして、向こうは事実上、有事の際に帰れる場所ではないです。他の人がどうであれ、私は向こうで生きられなかったから、必死で日本に亡命したわけです。何があったら最低ふるさとに帰れるという前提条件が存在しません

Q:両親に会いたくないですか?
A:そんなに会いたくないです。うちにはうちの事情がありますし、会おうとしても両親が日本に来られますし、韓国などの第三国で会っても当然可能です。なんで私がわざわざ向こうに行かなければならないのか、逆に理解できないです。

Q:最終的に帰る予定ですか?
A:もちろん「帰り」ませんが、何が?私の家は東京にあります。やむを得ない場合でも、向こうの国に「行く」と言うのでしょう。日本に日本人の家族が居て、なんで途中から意味分からない国に行かなければならないですか。「最終的」に行かないのは当然として、普段の出張があってもできるだけ控えます。駐在もしません。

Q:異国に一生を過ごして寂しくないですか?
A:日本(にっぽん)は異国ではありません。私にとってかけがえのない存在であり、唯一の居場所です。向こうの文化より、私は明らかに日本文化の方に馴染んでいます。

Q:もうちょっと居たら帰って?
A:私は概念としての日本に忠誠を尽くしますが、個々の日本人にそのように言われる義理がありません。ちなみに、その言い方はめちゃくちゃ失礼ですが、謝ってください。

2回目のデートでホテルに誘うというカルチャーショック

「デートの後、帰りたい子を帰らせている?」

先日、会社で他部署のお姉さんにこのように聞かれた。「最近デートしてる年下の子って1回目のデートでもやってもいいと言った」彼女は続く。元々先輩と3人でデートのお店選びの話をしていたが、いつの間にか行為の話に進んでしまった。

先輩も調子に乗ってむかしの武勇伝を語りはじめた。デートしていた女性を漏れなく1回目のデートか2回目のデートでホテルに誘っていたという。一度行為をしたら冷めたこともあるから、それで連絡しなくなったこともあるらしい。

会社の休憩時間で、同僚と恋愛話や軽い性的な話をして割と楽しんでいたが、今回は流石に深入りしすぎて不快感を覚えた。軽い口調をしているお姉さんも大概だけど、何気なく「やり捨て」をしていた先輩に対して尊敬できない。何より、今まで自分のデートがバカバカしく思えてきた。

私は付き合う前に、相手と行為しようとしたくないのだ。告白して承諾されて初めてこの女性に対して情欲が湧き上がる。その前に、どんなにタイプの人でも無理だった。2軒目に突入して2人とも泥酔しても終電ギリギリに解散したことも少なくなかった。彼らの話を聞いて、今までデートがいい感じでも振られたりする原因は、そのタイミングでホテルに連れて行かなかったせいかもしれない。

軽く知り合ったばかりの人と行為できることは大人になった証なのか?行為を隔離して相手の好み、お店と話のネタばかり考えていた自分はどうしても未熟に見える。自分の紳士さをアピールするつもりだったのに、もしかして相手に「つまらない男」や「未熟な人」と見られたと考えるとなんとも言えない気持ちになる。

「全員を帰らせていますよ」
と私は気持ちを押し殺して微笑みながら答えた。

ポスト渋谷時代の歩き方⑤やはり今の会社はすでに最善

この間、久々仲が良かった大学院同期に連絡してみた。彼は有力官庁に入り、度々新聞に載るレベルの案件に携わっている。国の頂点に立ち、日の丸を背負うキャリアに私も憧れを持っていた。一方、私は大学院にいた頃からスクールカースト下位で、民間就職組においてもギリギリ母校の顔に泥を塗らない程度にすぎなかった。私なんかもう相手にしたくないかもしれないと思って、恐れ恐れメッセージを送った。

予想外のことに、相手にされないところか、孤島で閉じ込められてようやく話し相手を見つけたように、返信が連発に来ていた。「もう無理」、これは最初の返信だった。やはり噂通り、毎日10時ぐらい働いているかと聞いたら、なんと午前2時だったそうだ。土日出勤さえあって、本人曰く、プライベートの時間はほぼ存在しない。かなりの激務なのに、残業代が1/4程度しか支給されないらしい。高圧的な労働環境だから、職場の人間関係もギスギスしている。

彼の悩みと比べて、私の普段会社に対する愚痴が幼稚すぎて恥ずかしい。たかだか1時間のサービス残業だけでぶつぶつ言うし、初ボーナス0.5ヶ月分が欠けただけで怒る。休憩時間たくさん、仕事の密度が低いところや、基本給が高くて1.5ヶ月分でも平均値を抜くといった背景に目を向けない。自分の中で妙にBig4の給料をベンチマークにしているから、同年季より下回ればすぐ不快感が出る。このような待遇面を置いておき、本当に今の会社がありがたいと思ったポイントは別に2点ある。

まず、同期競争から逃れたところだ。私に同期との競争は存在しない。先輩は入社10年目のベテランだから、競争にならない。じきに部署の後輩が出来ても私より年季が上の人に違いないから、競争にならない。世間のいう「出世」かどうか分からないが、かすかに自分のキャリアパスはもう決められたような気がする。競争がない職場、人間関係はとても優しくなる。私は競争が大嫌いだ。負けたら当然落ち込むが、何より勝ったとしても相手が悲しくなるから嫌だ。私は相手がハッピーになって初めて自分もハッピーになるかもしれない簡単な人なのだ。上に登るために人を傷つけることがとてもできない。

そして、こんな規格外の私を容認するところだ。仕事に必要な知識やスキル、私は1つや2つ持っているかもしれないが、それ以外はいずれ人並み以下だ。海外に育っていたから、当然一部の常識が分からない。何より人を接する力はもう最悪だ。いつ、だれに、なにを話せばいいかとても難しい。業務連絡が得意が、雑談のタイミングをなかなか掴めない。そもそも人の名前と顔をなかなか覚えられない。これは完全にコミュニケーション以前の問題だ。仕事と勉強ができても、自分のペースややり方に従わないと実力を発揮できない。学生ならまだしも、社会人としてどう考えてもわがままの多い自分だが、職場はそれらをまるごとに受け入れてくれた。

そもそもアメリカで手を差し伸べてくれたこの会社を安直に裏切って良いのだろうか。異国でのかけがえのない想い、全力で根回ししてくれた人事部を裏切って良いのだろうか。年収100万円か200万円アップのところにいけても、本当にこの自分に寛容的なこの会社を裏切って良いのだろうか。

ついに給料で物事を測ってしまう。繁忙期に入ったらまた会社に不満を持つかもしれない。いつか本当に他の会社に転職するかもしれない。今の自分にとって、この会社はすでに最善の居場所だ。

一方的に父親と和解してみた

定年を控えている父親のためでも、自分の未来のためでも、私は恨みを帳消しして一方的に父親に和解すると宣言した。それが黙認されて数年ぶりに父親と連絡を取れた。

私はあまり父親とまともに会話した記憶がない。話しても喧嘩になることが多かった。シングルマザー的な家庭で育ったと言ってもいいぐらい、父親からの良い影響が薄い。ネガティブなところばかりだった。

父親は高卒だけど、高校時代に全然勉強してなかった。若い時に彼の母親(私のお祖母さん)の自殺の件もあるし、性格がかなり激しい人だった。一方、責任を負うことが嫌だし、自己中心的だ。

絶えない暴力をされていたとしても、正直にいうとその時代にとって別にそこまで珍しいことではない。自分が病院に運ばれたほど父親がやらかしたのは一回だけだったし、浮気がバレて私のせいにしたのは大人になってよく考えてみると変だったけど。父親をどうしても許せなかったのは大学入試後の処遇だ。

向こうの人は大学入試を異様に大事にしている。大学に受かるまで勉強が人生の唯一の目的だと捉えられる。中高で苦しんだ分、進学できたら厚く労われる。よく喧嘩する両親、いつでもどこでもふってくる暴力、そういった高圧的な生活は成績が悪いのが原因だと解釈していた。良い大学に入れば、父親に認められて普通の親子になれると信じ込んでいた。

晴れてそこそこ人に言える地方公立大学に合格したが、父親への期待が裏切られた。大学に受かってから、家の雰囲気はむしろ重くなった。約束していたノートパソコン予算が1/3にカットされたり、「日本語勉強禁止」や「恋愛禁止」を言い渡されたりして、とても嫌な予感をしていた。とうとう、トップ大学に受かれなかった理由で深夜まで殴られた。その夏に大規模な暴力だけ3回あった。体の痛みより、信じていたモノの崩壊が致命的だった。

後で分かったが、まともな大学に受かったこそ父親にとって期待外れであって、どうすればいいか分からなくてとりあえず殴ろうとしたらしい。昔も別に自分が本当に悪いことをしたから殴られたわけではなく、どうもストレス発散として使われていた。せめて全力を注いだ大学入試という一大イベントで親らしい言動をしてほしかった。

大学入試のあの夏以降、躊躇せずに唯一の救いとしての日本に傾倒した他、かなり攻撃的になった。報復するために、親戚に喧嘩を売って大家族を解体しようとしたり、改姓したりしていた。急に奇声をあげたこともあるし、実家への鬼電も日課だった。7年も過ぎた今、そのような過激言動がだんだん鎮まってきたが、父親への恨みは相変わらず亡霊のように常に頭の中で徘徊していた。

このような父親だが、唯一不可解な行動がある。それは、お金のことに関して学費や生活費などをケチったことないところだ。公立大学時代はもちろん、来日してからも安定的に仕送りを送ってもらっていた。そのお陰で、学生時代に一度もお金に困ったことないし、むしろ快適だった。振り返れば小さい時、大事な電子辞書が父親に壊された時も、翌日に黙ってお金を渡された。自分のことを軽んじてきたと思ったが、その病的な振る舞いを父親がうまくコントロールできないかもしれない。

2年間マッチングアプリで婚活した雑感

泥沼化した婚活劇はついに一段落した。気づいたらもう1年間がっつり活動した。学生時代の断続的な活動を加算すれば通算2年間ぐらいになる。思い返せばとても順調とは言えない経験だった。

利用したマッチングアプリ

基本的にメジャーの婚活系アプリ全部体験した。一言いうと、真剣に効率よく活動したければ、女性無料のアプリを避けるべきだ。そういったサイトに登録した女性本人のスペックに関係せず、総じて婚活に対する真剣度がかなり低いと言える。マッチングできた、まして会話が弾んだとしてもデートに繋がらないことが多い。

Pairs
女性無料のアプリ。最初に使ったアプリだが、昨今一番有名なアプリになって逆に劣化しているように感じる。アクティブユーザーの数に文句がないけど、「この人何しに来たんだろう」と思わせられる人が多いくて真剣に婚活したい人におすすめできない。

Omiai
女性無料のアプリ。2〜3ヶ月だけ使ったので、印象がすでに薄くなった。Pairsの劣化版みたい。Omiaiで知り合った人とデートしたことないかもしれない。

ゼクシィ縁結び
男女同額のアプリ。男女同額系で一番アクティブユーザーが多いアプリだ。一番いいねをもらったし、何人ともデートすることができた。ハイスペック女性(若くて高学歴)が多くて、個人的におすすめできるアプリだと思う。機能的にPairsより劣っているが、概ねスムーズに使える。

ブラダルネット
男女同額のアプリ。結婚相談所IBJの傘下にあり、マッチングアプリの中で一番婚活真剣度の高い女性が集まっている感じだった。一方、アクティブユーザーが少なく、女性の平均年齢が高めだ。大卒20代がほとんど居ない。個人的に年上の女性がタイプだから、そこそこ活用できた。

ユーブライド
男女同額のアプリ。サイトのUIが古い。人が居ない、マッチングしない。

マッチドットコム
男女同額のアプリ。海外で割と有名なアプリらしい。使いづらい、マッチングしない。

ペアーズエンゲージ
男女同額のアプリ。Pairsのスピンオフサービスである。毎日1人、2人を紹介してくれるアプリで、マッチングできれば必ず会えるというシステムだ。高い割に使えない。

アプリ婚活では写真が全て

写真はマッチング率を左右する唯一の要因だと言われているし、自らも検証してみた。婚活をデビューした当初、比較的にきれいに撮った自撮りを使っていたが、マッチング率が極端的に低かった。スタジオで撮ったお見合い写真を使ったら著しくマッチング率が上がった。

最終的に、専門のカメラマンに頼んでカジュアルの写真を撮ってもらった。自分から見てもイケメンだと思うほどよく撮れて、それを使ったらもう「人気会員」のようになってしまった。放置してもいいねがくるし、女性からの返信を対応しきれない。

印象的な方々

土地付きMEさん。36歳の彼女から最初に聞いた話は、結婚すれば首都圏の土地をくれることだった。とても珍しくてなかなか忘れられない。彼女は大卒だが、やりとり中どうも違和感を覚えていた。面会せずに別れた。

実家Yさん。32歳のYさんに対して総じていい印象だったが、1つだけ唖然させられたところがあった。Yさんは今まで滅多に実家の周辺から離れたことないらしい。偶然にもちょうど某名門大学もそのあたりにあったから、そのまま通い、会社も家に近い方を選んだ。家から電車30分のところに行くことを「遠出」と言われた瞬間、驚きを隠せなかった。