ポスト渋谷時代の歩き方⑦評価、昇給と昇格の話

先日、社会人初年度の人事評価を上司に言い伝えられた。「良」とのことだった。上司の話によると、よほどな事情がない限り、「優」を出せないし、逆に「不可」もめったに出ないそうだ。つまり、頑張って働いても、少しサボってもほとんど人事評価に反映されない。新卒グレードの特徴とはいえ、おそらく普通社員でもさほど変わらない。

具体的に、私の場合だが。上司曰く、入社当時少しミスをした以外、完璧に業務をこなして特に指摘できるところがないという。評価に反映できなくて仕方ないし、皆さんにも示しを付けるために特別扱いができないという旨の説明もあった。今までかすかに期待していた飛び級、早期昇格が起こらないかもしれない。

新卒グレードに縛られると何かが不都合かというと、周りよりずっと安給で働いてしまうことだ。第一、ルール上管理職手当がつけない。フロアの管理職40人のうちに、管理職手当なしに居るのは私だけだと思う。まだサポーター的な役割だが、業務のボリュームが同じはずだからこの手当がないと割と痛い。

この調子だと、いつ目標の年収1,000万円プレイヤーになれるかと考えて実にだるくて話にならない。社歴10年、出世コースの先輩でもかろうじて800万円に至っているらしい。自分の場合は入社が遅いから、40代で初めて1,000万円なんてだるすぎてどうしようもない。飛び級どころか、普通に同年代の人より遅れそうだ。

努力が評価に反映されなかったからといって、これから手を抜けるわけではない。むしろさらに頑張ってどんどん普通ではない成果を出して特別扱いされても恨みを買わない程度でしないといけない。従来の昇進コースだったら、とても夢のない展開になるが、別枠採用だったところに期待をかけてみるしかない。すでに会社に身を売ったから。

ポスト渋谷時代の歩き方⑥キャリア上昇とした転職はすでに望めない

実は4月に三菱商事の中途採用に応募したのだ。一般型の案件指定で医薬品関連プロジェクトに応募した。入社3年以内であれば新卒採用に応募して第二新卒として採用されることもあると言われるが、年齢的にまたゼロから新卒としてスタートするなんて気持ち的に嫌なので、やめておいた。

マイページ登録、エントリーシート、いずれも懐かしく感じた。初めて職務経歴書を書いた。1年間がっつり働いたから、業務レベルが初歩的ながら書けることが多かった。特に子会社管理も担当していて、事業会社がたくさん持っている商社に寄る経験だと勝手に思っている。

新卒の時に面接に突入できたから、この2年間、知識や心の成熟さ、社会人としてのたしなみなどいずれも大きく成長したから、もしかして受かるかもしれないと考えていた。むしろ本当に受かったらどうしようと悩んでいた。そんな自信過剰な私に下りた答えは、書類選考でのお祈りだ。

その時に私は確信した、自分にはキャリア上昇とした転職はもはやないことを。新卒カードを切って、それなりに年齢も取った私に、社会はもう優しさを示さなくなったような気がする。一度使用された中古品のように、よほどレアでない限り、もうちやほやされることはなかろう

そして別に受かったところで、満面の微笑みを浮かべて即座に行くわけにはいかない。

中途入社という「バツ」

中途入社の人は出世しにくいという話は誰でも一度耳にしたことあると思う。実際、大企業の役員陣の経歴を調べても圧倒的に新卒入社のほうが多い、もしくは親会社からの転籍だ。さらに、「中途」という二文字が付いただけで、職場で居心地が悪くなりそう。会議の時に、同僚にこそこそ「その人は、実は中途なんだよ、前職はこの業界じゃないからみんな大変だった(笑)」を言われたことある。中途の立場を現在進行系で伺っているから、巷間の噂はおそらく本当だった

会社ではないものの、私自身もいろんな「中途」を経験した。むしろ小さい時から頻繁に移動したりして、同じ組織でその時期を全うしたことが少ない。一番分かりやすい例が大学だ。学部から違う大学の大学院に進学することは転職とよく似ている。大学院に入学する前から、「学歴ロンダリング」の話が絶えなく不定期に出てくるし、露骨な仲間外れがなくても認められることは難しそうだ。相当な成績を作って認められても雰囲気的に学部出身者と同じラインに立つことはない(良い意味でも悪い意味でも)。

人生においてすでに「中途」をたくさん味わったからこそ、今の「プロパー」身分を大事にしたい。「プロパー」だから大目に見てくれた時があったし、心配事が少なくて話が早い。仮に今回三菱商事に受かって入社したことにしよう。説明会と入社後の流れを見ると、本社で少し経験を積んですぐ事業会社に出向するとの話だが、かすかにそのまま転籍されそうな予感がした。

家族への説明義務

安定志向の実家からの理解を得ることは不可能に違い。今の会社に入った時にも民間経験のない母親とかなり揉めていた。実影響がほぼ生じない実家の意見を置いておく。つれの理解を得るためにかなりなマイナスを食らいそうだ。

つれとの人生設計に、ずっと東京に住むことというコンセンサスがある。海外駐在の場合のみ許される口約束がある。現につれの職場も東京だし、転勤した場合、単身赴任か、仕事を辞めさせるかという不愉快な2択だ。

キュゥべえとのお約束

今は開示できないが、会社にいくつかの借りがあってほぼキュゥべえとのお約束レベルの関係になっている。特段事情がなく仕事を辞めることには相当な覚悟が要る。

仕事の中身がつまらなくてレベルも低い分、やたら量が多い。どうしてもこの会社、もしくはこの業界だけにしか通用できないスキルばかり身に付いてしまう。現実的、まともな転職先は同業他社か、監査法人ぐらいだ。待遇に大差ないこれらはあくまでセーフティネットであって、「キャリア上昇」とは言えない。

ワークフロー改革

社会人1年目の時に、コロナによる混乱や会社の育成計画にも問題があって、仕事の量はさほど多くなかった。業務時間を使って読書したり、内職したりすることもできて、給料をもらいながら、あまり学生時代と変わらないライフスタイルを維持できていた。

しかし、1年目の終わり頃にコロナ下の体制が落ち着いてきてつに私に次から次へ業務をアサインしてきた。一人暮らしも終わって、生活環境が極めて短期間で急激に変わっている。従来のワークフローはますます通用できなくなってきた。4月からいつくかの改革を進めて少し効果を得られてきた。

■お金がない VS 時間がない

問題の原因は特に新しいものではない。社会人は学生より時間が少ないとのことだ。「真面目な大学生も忙しいよ」と主張する方も多いし、私もそのうちの1人だった。でも実際自ら経験したら、その「忙しさ」はやはり同じ概念ではないと思う。

まず学生の時間は断片的であり、勉強、部活やアルバイトなど、多彩な活動の集合体だ。一方、社会人の時間は比較的に集約されている。活動内容がシンプルで、仕事とプライベートという2語でまとめられる。

学生の時間は社会人より自分がコントロールできる割合が多い。唯一の拘束時間とした講義やゼミも内職可能だし、フルタイムではない。研究と勉強になると、比較的にマイペースで取り組める。アルバイトとサークルは機動的に調整できるから、「しばらく休みたい」、「しない」という選択肢がある。

社会人の一番生産的な時間帯はまず会社に捧げる。一人暮らしだったらまだ余裕があるかもしれないが、その残りわずかなプライベート時間も家族のために使わなければならない。本当に自由に支配できる時間は学生時代より大幅に減る。

学生の時に経済的に豊かではないからどうしても時間よりお金のほうがネックに見える。社会人になってから人生の本質はもはや限られている壮年期に支配できるわずかな時間をどのように有効に配分する「ゲーム」になる。

■「形式主義」の退場

すでに退官した島根時代の指導教員のB先生に「譲れない一線を設けてそれ以外全部譲ってれ」という旨の言葉を言われたことある。私は昔ながら、趣のあるライフスタイルに憧れ、最新のものを受け入れたがらないきらいがある。一番代表的な例はオーディオへのこだわりだった。スマホで音楽を聞くことを忌避し、意地でWalkmanを使う時期があった。実際ほとんど違いがないのに、そうした方が「由緒正しい」と思い込んでいた。これから徐々にこの「形式主義」を退場してもらう。

●万年筆とメモ帳を捨て、iPad中心のワークスタイルに

社会人1年目に、私は主に3本の万年筆とB5サイズのメモ帳で会議に臨んでいた。真剣にメモをしている新入社員を演出できても、その実態が酷かった。まずスムーズに会議のペースにおいつけたことはほとんどなかった。そこそこ要点を書いたとしても、殴り書きしたものだから、自分でも読めない時がある。あまりにも意味を感じられなくて、今年度から完全にiPadに移行した。

キーボードは「Smart Keyboard Folio」を使っている。打ちやすくて音があまり立たない。「Magic Keyboard」のほうがもっと打ちやすく、トラックパッドも付いているが、「Folio」みたいに360度開くことができないため、実務上Apple Pencilでメモを取ることができないと考えたほうが無難だ。

ノートアプリはOneNoteをメインに使っている。各デバイスでリアルタイムに同期してくれて助かる。会議や打ち合わせのメモは基本的にiPadで打つことになった。OneNoteはノート機能だけではなく、付箋機能も付いている。Todolistとか直近の注意事項とか、締切を含めて特に気を配るところをそこに書く。単にカレンダーに入れてもまとめて見れなくて全体像を掴みにくい。ただ、Macでは付箋を閲覧できないのは唯一の残念だった。

iPadのWordとPower Pointは機能が不完全ながら、ある程度の実用性が備えられている。応急措置として素早くレポートや発表スライドを作成することは可能だ。作成できたら、Gmailなどのメールアプリで社内アドレスに送ればそのまま使っても良いし、パソコンで少し様式を整えても良いでしょう。

●スマホ作業を許容

これに関してTwitterでもつぶやいたことがあるが、基本的に小学校から20年間ずっとパソコンで作業してきた自分のような価値観が古い人にとってスマホで長文を打つことにどうしても違和感を覚える。しかし、昨今スマホだけでレポートなり、卒論なり、平気に数万字を打てる大学生がたくさんいる。

たくさんの人ができていることは、自分ができるはずがない。スキルというより、先入観や思考の慣性によって縛られていると思う(と思いたい)。試しにスマホで長文を打ってみたけど、たしかにパソコンやiPadなど、ちゃんとしたキーボードで打つより効率が悪いが、そこまで苦労でも言えない。電車に乗る時間など、適宜な作業環境がない時にその時間を無駄せずにマイナーな作業をしたり、ブログを書いたりするぐらいなら十分に生産性を出せる。

前に記載したiPadのOneNoteのすべての機能はiPhoneも使える。極端な例だが、品川駅で歩きながら、片手のiPhoneでZOOMに参加して、もう片手で一生懸命OneNoteにメモを打つ経験があって、スマホ作業の有効性は実務で検証できた。

●ファイルは業務別で格納

パソコンのファイル整理について私は最初そんなに大事にしなかった。雑に「ドキュメント」フォルダーに投げるか、せいぜい担当者別に分けるくらいだった。記憶がまだ鮮明な時ならば、いつでも必要なファイルを引き出せるが、2週間でも経てばおそらく忘れてしまう。先輩が居ればもう一度聞くとなんとかなりそうだけど、1人である業務を担当するようになったら間違いなく話にならなくなる。

先輩がいつか予告なく異動されてすべて経験した業務が自分1人でやらなければならないという最悪な事態を備えて今年度から「業務別」でファイルを管理するようにした。具体的な例として以下のようなフォルダーを作ることだ。

01.ルーチン業務、02.〇〇部門業務、03.✕✕チーム業務…
(番号を付けて名前でソートすれば好きな順番で並べてくれる)

これによってその業務に関するファイルは全部一箇所に収納されるから、忘れてしまっても必要な時にそれらのファイルを眺めながらメモもチェックすれば記憶が蘇ってくる。

●作業にストップウォッチ

あらゆる作業にストップウォッチを付けている。ある作業にどれぐらい時間を掛けたかというより、やる気のオン・オフスイッチとしての役割が大事なような気がする。ちなみに、作業時間の可視化によって自分が集中できる時間は思ったよりずっと短かった。1日頑張ったかと思ったら実働時間はせいぜい5時間程度だった。それでも、Twitterを覗いたりして、そういったプチサボりもカウントされている。とはいえ、海外の記事によると、1日仕事に集中できる時間は平均3時間程度だから、合わせて5時間に集中できたらそれはもう生産的かもしれない。

使っている時間管理アプリはaTimeLoggerと国産のStudyplusだ。aTimeLoggerは細かくタスクをカスタマイズできて、データのエクスポートもできる。主に仕事で使っている。最大な懸念点は、運営側がすでにこのアプリから手を引いているらしい。これからメンテナンスされるか怪しい。Studyplusは勉強に特化した管理アプリで、主に中高生がターゲットみたい。仕様上勉強に限らず、色んなシーンで使えるけど、当面資格勉強のために使っている。Studyplusのことを教えてくれたのはTwitterのれんさ球菌さん(@streptocoooccus)だった。

ポスト渋谷時代の歩き方⑤やはり今の会社はすでに最善

この間、久々仲が良かった大学院同期に連絡してみた。彼は有力官庁に入り、度々新聞に載るレベルの案件に携わっている。国の頂点に立ち、日の丸を背負うキャリアに私も憧れを持っていた。一方、私は大学院にいた頃からスクールカースト下位で、民間就職組においてもギリギリ母校の顔に泥を塗らない程度にすぎなかった。私なんかもう相手にしたくないかもしれないと思って、恐れ恐れメッセージを送った。

予想外のことに、相手にされないところか、孤島で閉じ込められてようやく話し相手を見つけたように、返信が連発に来ていた。「もう無理」、これは最初の返信だった。やはり噂通り、毎日10時ぐらい働いているかと聞いたら、なんと午前2時だったそうだ。土日出勤さえあって、本人曰く、プライベートの時間はほぼ存在しない。かなりの激務なのに、残業代が1/4程度しか支給されないらしい。高圧的な労働環境だから、職場の人間関係もギスギスしている。

彼の悩みと比べて、私の普段会社に対する愚痴が幼稚すぎて恥ずかしい。たかだか1時間のサービス残業だけでぶつぶつ言うし、初ボーナス0.5ヶ月分が欠けただけで怒る。休憩時間たくさん、仕事の密度が低いところや、基本給が高くて1.5ヶ月分でも平均値を抜くといった背景に目を向けない。自分の中で妙にBig4の給料をベンチマークにしているから、同年季より下回ればすぐ不快感が出る。このような待遇面を置いておき、本当に今の会社がありがたいと思ったポイントは別に2点ある。

まず、同期競争から逃れたところだ。私に同期との競争は存在しない。先輩は入社10年目のベテランだから、競争にならない。じきに部署の後輩が出来ても私より年季が上の人に違いないから、競争にならない。世間のいう「出世」かどうか分からないが、かすかに自分のキャリアパスはもう決められたような気がする。競争がない職場、人間関係はとても優しくなる。私は競争が大嫌いだ。負けたら当然落ち込むが、何より勝ったとしても相手が悲しくなるから嫌だ。私は相手がハッピーになって初めて自分もハッピーになるかもしれない簡単な人なのだ。上に登るために人を傷つけることがとてもできない。

そして、こんな規格外の私を容認するところだ。仕事に必要な知識やスキル、私は1つや2つ持っているかもしれないが、それ以外はいずれ人並み以下だ。海外に育っていたから、当然一部の常識が分からない。何より人を接する力はもう最悪だ。いつ、だれに、なにを話せばいいかとても難しい。業務連絡が得意が、雑談のタイミングをなかなか掴めない。そもそも人の名前と顔をなかなか覚えられない。これは完全にコミュニケーション以前の問題だ。仕事と勉強ができても、自分のペースややり方に従わないと実力を発揮できない。学生ならまだしも、社会人としてどう考えてもわがままの多い自分だが、職場はそれらをまるごとに受け入れてくれた。

そもそもアメリカで手を差し伸べてくれたこの会社を安直に裏切って良いのだろうか。異国でのかけがえのない想い、全力で根回ししてくれた人事部を裏切って良いのだろうか。年収100万円か200万円アップのところにいけても、本当にこの自分に寛容的なこの会社を裏切って良いのだろうか。

ついに給料で物事を測ってしまう。繁忙期に入ったらまた会社に不満を持つかもしれない。いつか本当に他の会社に転職するかもしれない。今の自分にとって、この会社はすでに最善の居場所だ。

ポスト渋谷時代の歩き方④会社がホワイト過ぎて逆に不安、擬似転職を検討

会社がホワイトすぎて逆に不安になりました。自社だけの話ではなく、基本的に業界全体がそのようで、上位の会社であればどこでもさほど変わりません。他業界と比べて全然仕事が少なく、時間にも追われていないです。その割に世間的に高給を貰え、もはや就活の穴場ではないかと常々思います。

コロナ入社組なので、元々未だにテレワークに囚われるところはずでしたが、自分の強い要望から出社の「特権」を得ました。それにも関わらず、人間関係と社内政治から少し負担を感じられたとしても、仕事からのストレスをあまり感じられず、総じて働きやすくて不思議に思えます。もちろん繁忙期もありますが、平日には商社一般職並みの仕事か、暇つぶしかしか大した仕事がありません。

たまたま配属が良かっただけではないかと思いましたが、先輩にいろんな話を聞いたり、同業者の本を読んだりして同じく感じる人は自分だけではないことを知りました。外勤の人たちはきっと辛いだろうと勝手に想像してましたが、結局全国転勤とお客様の機嫌を取る以外、一向に楽だったみたいです。外勤であるだけで手当てを貰えるだけではなく、クルマや駐車代などがセットできます。外勤ですから、施設に訪問しない暇な時を完全に私用で使えます(買い物など)。下手したら我々内勤より快適かもしれません。

このような業界なのですが、最近読んだ本はそれを「楽園」とまで呼びました。この「楽園」は永遠に続けていければ、それもそれで良いのですが、どうも直感に反します。そして、ちょうどこの2、3日、業界最大手の武○薬品がリストラに動き出したニュースがありました。ネットの噂によると、規模は千人程度といいます。外勤中心のリストラとはいえ、内勤スタッフも一応対象者になっています。

私は現状に対してものすごく警戒しています。以前の経験もありますが、この世には「楽園」が存在すること自体を否定しているからです。この現状は、滅亡へ誘惑しようとする綺麗な毒キノコのようなものではないかと考えています。事実、この業界の快適さを慣れた中堅社員はいざリストラされ、他業界では使えないものになることが多いです。

一歩引いて、その革命的思考回路を置いておき、「楽園」の存在を認めるとしましょう。では、簡単なお仕事をして楽にお金を貰ったらそれで本当に良いのでしょうか。他人の前で、胸を張って自分の仕事内容を言えるのでしょうか。

これから、スキルの劣化を防ぎ(もはや大した成長を望めない)、資格勉強のモチベーション維持も兼ねて擬似転職を検討します。本当に転職することに限りないですが、あたかも転職したいように真剣にそちらに向かって様々な準備をします。

ポスト渋谷時代の歩き方②三度目の正直、USCPAとおすすめできない予備校

今度こそ、USCPAを取ります。

民間企業を軽蔑し、両親に逆らえ、商学部より経済学部を選んだ私でしたが、大人しく民間企業で会計関係の仕事に就きました。

実は大学に入ってから裏に会計をリスクヘッジのツールとして運用しようとしてきました。それから、7年の月日が経ったにもかかわらず、私は日商簿記2級すら受かれなかったです。

USCPAの勉強を取り組んだのは、今回が三度目です。日本銀行の夢はもう消えましたし、会計も第二の選択肢から唯一の選択肢になりました。とても専念できそうなマインドセットになっています。1年間の時間をかけて、今度こそ終わらせたいです。

USCPAが必要となる目的

①社内に対し、英語財務の専門家というキャラを確立する為
事業会社で働く以上、USCPAという資格が直接に何らかのメリットをもたらすことがないです。しかし、USCPAの資格に合格できれば、その分だけの英語力と専門知識を持っていることが証明できます。

わが社は事業の中心を日本からアメリカに移しつつあります。近い将来に、必ず大量なアメリカ、国際会計に詳しい人が必要です。これも自分が採用された最大な理由ではないかと推測しています。

②いつでも転職できる身になる為
USCPAを持っていても、転職の場で意味がないと言われたことがあります。私はそのように思いません。転職サイトで求人を検索してみれば分かりますが、監査法人や投資銀行FASなど、そういった財務コンサルの求人に、USCPAは公認会計士(JCPA)および日商簿記1級に並んで必須要件の1つとして扱われています。

USCPAを持てば、必ず内定を貰えるわけではないですが、入場チケットの役割として必要不可欠です。

③格好をつける為
私の登録しているグアム会計委員会の規則によると、実務経験がなくても、「Inactive License」を取得できます。つまり、試験に受かれば正々堂々に米国公認会計士と名乗れますし、名刺に記載できます。

事業会社の社員なのに、名刺に公認会計士と書いているというシュールなシチュエーションを作ってみたいです。

おすすめできない予備校、「プロアクティブ」

私はプロアクティブという予備校を選んだ理由は信じられないほどシンプルです。大手予備校の中で一番安いからです。といっても、単位取得費用を含めて40万円くらい掛かった印象です。

プロアクティブをディスする前に、まずその良さを語ってみたいです。

・初期費用が安い(実は普通)
・グアム大学とコラボしていて、単位取得が便利(大事)
・過去問充実(当たり前)

詳細を割愛させていただきますが、JCPAの論文式試験があるように、USCPAにも予備校を頼らざるを得ないものがあります。それは単位履修です。規定の単位を持っていなければそもそも出願できませんから、アメリカの商学部会計科卒ではない限り、ほとんどの人にとって自力でなんとかなるものではありません。

では、なぜプロアクティブがダメなのでしょうか。

①講義内容が構造的にダメ
プロアクティブの講義の特徴的として、断片的、合格ラインギリギリなコンテンツしか入っていないことを挙げられます。つまり、テキストの内容を完全把握しても、試験で合格点をギリギリ取れるか取れないかの話です。

そもそも会計にさっぱりした人にとって先生の話を理解できるはずもなく、テキストも読めないでしょう。講義学習をなんとかやり過ごしても過去問を解けない上、解説すら読めないことが往々にあります。

この致命的、構造的な問題を解決するために、別途Becker社の教科書を入手しました。それを読んで初めて話が分かるようになっています。ちなみに、この毎年改定される教科書も相当な値段が付いています。

②過去問のシステムがダメ
過去問が充実しているところは上記で良さとして挙げましたが、それらにアクセスするための窓口が全く良いとは言えません。

なぜか、解説はビデオのみで、文字による記述がありません。解説を聞くために、1-2分の時間を費やさなければなりません。時間の無駄だけではなく、その口頭解説の質もばらつきなのです。分かりにくい時は、Googleで別の解説を検索する羽目になります。

ポスト渋谷時代の歩き方①基本的なキャリア構想、高度専門職とリスクヘッジ

研修はいよいよ終盤に入っている。幸運に思えたところがあれば、不安もさっそく抱えた。基本的なキャリア構想は別に就活の頃と変わらないが、気持ちがその時と比べてかなり固まった。

望めない人間関係
率直にいうと、同期とあまり仲良くできていない。自分側の壁を破って、図々しく輪に入っても、場の雰囲気を壊している感じがする。日本人同士のあの仲良さそうなノリはどうしても真似られなかった。別に彼らもあくまで陽気な建前を作っているだけで、実際そんなに仲がいいではないことを知っているけど。

チームワークの時が特に窮屈に感じる。過度な自己主張を抑えるために、頭のスピードを落とし、知っていることが知らないフリをして適宜に意見を出す。このようにすると初めてチームワークが成立した。

御社の期待なお不明瞭
今の配属から見ると、自分の位置づけに2つの可能性がある。1つ目は、会社に大に期待されて、最初から出世コースに入っていることだ。同じポジションに就いた先輩は、営業で入社して数年間に渡ってバリバリな実績を出していた。

もう1つは、グローバル化推進の証しとして扱われることだ。つまり、自分はあくまで一種の飾りであり、実質的に窓際族に過ぎない。重要な仕事が任せてもらえないし、当然昇進の話も論外だ。

現時点、御社の期待はどちらかまだ不明瞭なので、2番目の可能性が無視できない。

専門職という王道(イージーモード)
人間関係にせよ、外国人にせよ、これらの不安要素をカバーでき、人生をイージーモードにするのはいつも専門職という道だと思う。要は、他人があまりできないことをできるようにする。ニッチでも1つの分野をマスターし、希少価値を発揮するのだ。

高度な専門スキルを身に付けたことで、少し協調性が悪くても周りが大目に見てくれるはずだ。転職してもいけるところが多い。まだ配属に着任していないのに、先に転職のことを考えるのは失礼だと自覚している。別に、私は今の御社がプラットフォームとして優れると思って満足しているから、あくまでもう1つの選択肢として保留する。

いつもアメリカに行ける身に
私はアメリカに移住する気が微塵もないが、なぜかアメリカを天秤の片側に乗せないとなかなかバランスをうまく取れない。東大に受かった前、先にアメリカの大学からオファーをもらった。今回の就活も、結局アメリカで決着を付けた。

リスクヘッジの観点から、実際日本が大好き、日本に住みたいが、いつでもアメリカに移住できる身にしなければならない。

研修急遽中止へ、明日帰京

本当にいきなりの出来事だが、本日の昼ごろに研修中止の知らせが告知された。3週間弱予定の大阪研修は1週間程度で終わってしまった。明日東京に帰る予定だ。

楽でも残念な気持ち
本来これからの1週間の研修はグループワープを中心にして行われ、最終日にプレゼンをするスケジュールだった。グループワーク、まして日本人とのグループワークはずっと苦手だった。外国人という存在だけで浮いてしまうし、スルーされるか、周りをリードして場を切るかという二択だ。

そんな面倒な仕事がなくされて正直、ほっとしたことがある。しかし、それは同時に勉強の場、試行錯誤の場もなくなったことを意味している。今度いきなり実戦に入り、本当に大丈夫かと少し心配する。

あまり群れない性格だけど、集団の中で静かに潜ってもそれなりに安心感を得られる。予定よりはるかに早く終わってしまった事実を見て、妙に切ない気持ちになる。何か大切なものが消えてしまったような気がする。

オタクの世紀に?
これからの2週間は在宅勤務(テレワーク)の形で研修が続ける。周りの友人たちも次から次へテレワークやオンライン講義などに入り、「オタク」のライフスタイルが推奨される時代になった。

人と群れたがらず、元オタクの自分も正真正銘なインドア派だけど、ここまでされると逆に違和感を覚えはじめた。むしろ外に出たい、旅行したい気持ちが湧いてきた。

追記
夕方に至急東京に戻るようと、会社に指示されたので、当日中帰り旅を出た。

新聞購読、日経とWSJ

入社して、再び新聞を購読するようになった。大前提として、私は伝統的な宅配新聞を購読しないようにしている。現に購読している新聞はすべてデジタル版である。

結果からいうと、今回のチョイスは大して大学時代と変わらなかった。日本経済新聞(以下、日経新聞)とウォール・ストリート・ジャーナル(以下、WSJ)を購読した。ただ、WSJをお得で購読するためにデジタル毎日新聞(以下、デジ毎日)も購読している。

日本経済新聞
日経新聞の記事にたまに変な記事や記述があるものの、日本の経済ないし世間のニュースを知るにかなり無難だと思う。会社につよく推奨されているけど、実際学部時代からすでに毎日無料会員としてそのニュースを読んでき
た。今回有料会員になり、デジタル紙面も読めてそこそこ満足している。

総じて、必要最低限の時事を把握するため、「ベンチマーク」として運用していきたい。日経新聞にわが社のニュースがかなりの頻度で報道されている。キーワードとして設定しておいて、報道されるたびに同僚間のネタとして使える。

ウォール・ストリート・ジャーナル
WSJは日本版もあるが、私はおもにその本家の英語版を読む。ネーミングから容易くわかると思うけど、WSJはアメリカの日経新聞だ。民主党寄りのニューヨークタイムズも、共和党寄りだが、質がイマイチのワシントンポストも、気掛かりになっている中で、最も無難なWSJを選んだ。こちらの新聞も学部時代購読していたし、馴染みがある。

WSJを読む目的は、オリジナルのアメリカニュースを把握する他、英語力の維持も狙っている。日本社会に深く根付いている自分にとって、もはや日本語力を心配しなくても良い局面を迎えた。使っていない言葉は母国語でも忘れ去っていく。自分の武器の1つの英語力を維持するに、様々な工夫を試みている。

毎日新聞:お得でWSJを購読するわざ
前述のように、私は今回デジ毎日も購読した。確かに毎日新聞自体はバランスよく取れた全国紙だから、悪くないと思う。しかし、毎日三紙の新聞を読むなんて、時間がないし、必要もない。それでもデジ毎日を購読した理由は、WSJをお得で読みたいからだ。

WSJ単体で契約する場合、月1,999円の料金が課せられる。しかも、契約がネットでできるのに、解約するために電話を掛けなければならない仕組みで、悪評を募っている。デジ毎日を経由する場合、月1,078円で済む。デメリットが1つだけあって、毎回デジ毎日のホームページからWSJを開く必要がある。それは言うほどめんどくさいと思わない。

三紙の新聞を購読しても、月料金は5300円程度で抑えられてわりと痛感が大きくない。せっかくお金を払ったので、これから存分に読んでいきたい。

大阪滞在

自粛ムードの最中に、私は東京を離れて大阪への旅を出た。もちろん、観光のためではなく、会社の研修を受けるためだ。Twitterで「疎開」と称しているけど、この都会から都会への旅はさすがに「疎開」とは言えないと思う。

うちの会社はそういう同時に「大阪本社」と「東京本社」を設置しているパターンだ。会社の2つのルーツ、いずれも大阪発祥だから、それは今回大阪に行くわけだ。研修というより、まるで一種の儀式(ritual)のように見える。

この会社で活躍すればいずれ大阪勤務が避けられない。むしろ、今の東京勤務も自分のわがままの結果であり、「現状として東京本社で働く」と度々言われていた。本社で働くことが通常出世コースの兆しとして捉えられるが、私はあまり東京から離れたくない。

大阪は方言があるし、なにより日本の中心ではない。標準語を身につけ、なまりを一所懸命削ろうとしている自分にとって、とても日本語の方言をマスターできる気がしない。方言を知らない日本人ですら疎外感を覚えるのに、外国出身の自分には余計なハードルだ。

向こうの国に政治中心がペキン、経済中心がシャンハイという明確な役割分担があるに対して、日本の政治中心も経済中心もいずれ東京なのだ。中心に居るのは、チャンスに恵まれることを意味している。少しでも転職したい意思があれば、最初から大阪ではなく、東京に身を置くべきだと考えている。